伊根の舟屋
伊根湾は日本海側では珍しい南向きの天然の良港であり、その波静かな海と沈黙の山並みの隙間に、ひっそり珍しい建築様式の舟屋が建ち並んでいます。海面すれすれに建てられているため、あたかも家が海に浮かんでいるような景観となっています、平成17年には漁村で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。一階は海に向かって大きな口を開けた舟のガレージ、二階は二次的な生活の場としての居室となっています。民宿の客室等にも利用される場合もあり、一夜を過ごす旅人は、さざ波の音を聞きながら情緒を味わうことができます。初めて訪れたのに、まるでふるさとに帰ってきたかのような、どこか懐かしい風情にあふれています。