赤穂市立美術工芸館田淵記念館
兵庫県赤穂市御崎314-10
江戸時代前期から塩田、塩問屋、塩廻船など幅広い事業を営んできた「田淵家」が所蔵する美術品、古文書類が平成6年に赤穂市に寄贈されました。この記念館はそれらを保存、展示する施設として平成9年に開館しました。寄贈された美術品は、日本画、書、茶道具、婚礼道具など多岐にわたり、特に茶道具は数も多く、それぞれ季節ごとの趣を大切にした展示が行われています。建物は隣接する田淵邸の築地塀など周囲の景観との調和を配慮した和風の外観で、内部には露地と14畳の和室があり展示室として利用するとともに、茶室としての機能も備えています。田淵邸を望むロビーには、茶道関係の雑誌、会報誌の閲覧、ビデオ鑑賞ができるコーナーがあり、茶道文化に親しむスペース、また訪れた人の憩いの場としても利用されています。