高野山町石道
和歌山県伊都郡九度山町・かつらぎ町・高野町
高野山へ通じる七つの道は「高野七口」と呼ばれ、慈尊院から大門に至る高野山町石道はそのひとつ。平安時代に弘法大師が高野山への道しるべとして、1町(約109m)ごとに木製の卒塔婆を立てた。腐食した木製の卒塔婆の代わりに、後世の有志によって花崗岩の町石が造立され、現在に至っている。高野山根本大塔から慈尊院側に180基、根本大塔から奥の院側に36基の町石の他、1里(36町)ごとに里石がある。平成16年、「紀伊山地の霊場と参詣道」として、道自体が世界遺産に登録された。