普光寺
埼玉県比企郡小川町中爪1042
正保2年(1645年)創建の天台宗比叡山の格式高い末寺。江戸時代は上野寛永寺の直末でした。地元では中爪の大師様と親しまれています。徳川幕府からの御朱印状や町指定有形文化財の「絹本着色徳川家康画像」一幅が所蔵されています。この画像は中爪村の知行主であった高木甚左衛門正則が3代将軍家光に懇願し、寛永寺での盛大な開眼式の後、下げ渡されたものです。正則はこの画像を安置するために、正保2年5月、中爪村総鎮守八宮神社に近いこの地に、普光寺を開基したと伝えられています。毎年1月3日に行われる大師祭は、厄除け祈願の行事で、「角大師」の護符をいただき家の門口に貼る風習があります。当日は、多くの参拝者が訪れ、だるま市や、火渡り行事「柴燈護摩修行」が行われます。山伏修行の後に希望者が火渡りを行うこともできます。