當麻寺
奈良県葛城市當麻1263
當麻寺は推古天皇二十年(612)に、用明天皇第三皇子麻呂子親王が御兄である聖徳太子の教えによって創建されました。最初は「萬法蔵院禅林寺」と号しましたが、親王の孫の代になり「當麻氏」と称したことにより、後生に當麻寺と寺号を改めました。奈良と大阪の境界をなす二上山の東麗にあり、中将姫ゆかりの蓮糸大曼荼羅や天平時代の東西両塔、日本最古の白鳳時代の梵鐘や石灯籠などでも知られ、千年もの歴史を誇る當麻寺練供養会式を今に伝え、毎年五月十四日の会式には多くの信者や観光客が境内を埋め尽くす奈良の代表的な名刹です。また、花の寺としても知られ、艶やかに咲き誇るボタンをはじめ梅や桜、シャクヤクなど四季折々に美しい表情を見せるなど、訪れる人たちの心を引きつけてやまない魅力にあふれています。