岩隈八幡宮(木造扁額「八幡宮」独立性易筆)
山口県岩国市玖珂町901-1
玖珂六ヶ郷の惣社とされ、祭神は応神天皇、仲哀天皇など9座。県指定文化財で、杉材の額板に、隷書体で「八幡宮」と深く陰刻されている木造扁額「八幡宮」を所蔵しています。額縁も杉材で、棟木(むなぎ)を耳状、足柱(あしばしら)を猫足状に作っています。棟木を含む足柱の高さ(総縦)103cm、棟木の幅(総横)78.7cm、厚さ2.1〜2.2cm。独立性易は、中国浙江省の人、能書家及び医者として知られ、承応2年(1653)、明末の戦乱を避けて来日して僧侶となり、長崎に滞在しました。岩国藩主吉川氏の医療を行うため岩国に5回招かれましたが、名勝「錦帯橋」建造のヒントを与えた人物としてよく知られています。<br>