立岩
岐阜県加茂郡富加町大山967
八百比丘尼伝説の岩(両親の墓石との事)(立岩の伝説)八百比丘尼は空を飛ぶことが出来、飛騨の馬瀬村から両親の墓石を背負い、飛び立ち、どこか良いところに建てようとして、美濃の国に入り、関市の大野まで来ると日が暮れて、一軒の軒下にあった井戸に足をつっこみ、神通力で抜け出し、すぐ前の山を飛び越し、川小牧へ降りようとして、ちょうど五月の節句季節で鯉のぼりが沢山立っていた、その中の、のぼりで目を突き、踏んだり蹴ったりで運の悪いことは重なり大山へ走り込むと、彦右衛門という、庄屋の門に蹴躓き、尻餅を付き、余りにも大きな音で村人が集まり、八百比丘尼を立たせようとしたが、墓石がめり込み、縄を切り、この場所に両親の墓石を建てたそうです。その後八百比丘尼は諸国巡礼の旅に出たとの事です。大野では、井戸を掘らない。川小牧では、のぼりを建てない。大山では門を作らないと言う言い伝えが、近年まで残っていました。大きな一枚岩が何もないところに忽然と立っています。