大井の大佛
東京都品川区西大井5-22-25(養玉院)
●養玉院(しながわ百景#068)本殿右の荏原七福神(布袋尊)への坂道を上ると(布袋尊=寛容で福寿、財宝をもたらす神)正面、朱塗りの五智如来堂「瑞應殿(ずいおうでん)」には大井の大佛といわれた五体の大仏様が鎮座する。木喰但唱(もくじきたんしょう)が心血を注いで彫り上げた大日如来、釈迦如来、阿弥陀如来、宝生如来、薬師如来は約3メートルの大きく荘厳な如来像で、完成時には、江戸有数の名作として評判となりました。・如来寺は、木喰但唱が高輪に創立したお寺で、但唱の発起によって造立された五智如来が安置されているところから、俗に高輪の大佛と呼ばれ、後に現在地に移転しました。・養玉院は、上野寛永寺の塔頭三妙院がその前身で開山として天海を迎えていますが、寺を創立したのは天海の弟子賢海、二代目は賢海の弟子念海であります。後に下谷坂本に移り養玉院と改め、対馬の領主宗家の菩薩寺となりました。その後如来寺と合併し現在の場所に移りました。