鑑内橋
熊本県八代市鏡町鏡
この橋は、文政13年(1830年)頃、種山の名石工、岩永三五郎が造ったと言われており、現在鏡町に残る唯一のめがね橋。橋の長さは、7.2m・幅2.8m・径間5.5m。鏡(鑑)町と内田村を結ぶところから鑑内鏡と呼ばれ、江戸時代には八代〜松橋間を結ぶ下往還の要所であった。明治10年の西南の役に日奈久南の洲口に上陸して北上する官軍の斥候と、熊本城攻めの薩軍から派遣され南下する斥候とが初めて出会った所で、その情報によって薩軍は氷川の線に陣地を構え、両軍が戦いを交えたというエピソードが残っている。石橋の老朽化に伴い、平成6年(1994年)3月に修復された。