全日本の観光地へ
山家の地点は長崎街道と、筑前と肥後を結ぶ街道が交差し、交通の要所となった。長崎街道を各藩主・奉行が往来したが、道は鉤の手に曲がり、出入り口に構口を置いた。本陣・脇本陣は失われてしまったが、郡役所の留守役を務めた郡屋守と伝えられる水城家住宅がある。国道からそれており、静かなたたずまいを見せる。
武蔵寺は、椿花山成就院と号する天台宗の寺で、境内には、ご本尊ゆかりのツツジの大樹・長者の藤・紫藤の滝・大クス・石仏・五輪の塔などがある。なかでも有名なのが長者の藤で、樹齢千数百年といわれる。花房は美しい花を咲かせながら伸びて、1メートルを超え、甘い香りを漂わせる毎年4月29日には藤まつりが開かれ、多くの人でにぎわう。
菅原道真が無実を訴えて東天を拝したといわれる。
詩人であり、出版・編集者でもあり、また「文学散歩」の創始者として有名な野田宇太郎は、市内松崎で生まれました。遠くに野田の創案による「文学散歩」の語は有名で、野田が「文学散歩」の執筆を決意したのは、戦争と戦後の無惨な文化遺産、自然風土の破壊に対する文学者としての憤りからでした。その足跡を広く市民に知ってもらうため、この資料館が建てられました。
市内のいたるところから数多くの埋蔵文化財や発掘された文化財を発掘調査、整理収蔵をし、その文化財を研究や学習する施設です。展示室には、発掘された埋蔵文化財が常時展示されています。また新しい文化財の発掘などとあわせて、特別企画展も開催されています。
市民の健康増進を目的に整備された運動公園です。日本陸連2種公認の「全天候型陸上競技場」、センター122m、両翼98mの本格的な「野球場」、全8面の全天候型オムニコートを採用した「テニスコート」、少年野球、草野球などさまざまな利用が可能な「多目的広場」があり、多くの利用客があります。
花立山のすそ野に整備された城山公園は、毎年4月中旬から5月上旬にかけて400本のツツジが咲き誇ります。毎年多くの観光客が訪れ、水辺に遊ぶ水鳥を見ながらのお弁当を広げるファミリーの姿を見ることができます。
如意輪寺は「かえる寺」という別名でも有名で、住職が中国から翡翠でできたかえるを持ち帰ってきたのをきっかけに、このお寺には現在5,000ものかえるが並んでいます。かえるは腰が低く、常に前へと飛び跳ね、目的を達成するといわれており、古くより中国では仙人の使いとされていました。
如意輪寺は奈良時代の高僧で聖武天皇が誓願した東大寺大仏造立に尽力した行基が開山しました。その如意輪寺の本尊が如意輪観音で、行基が桧の一木を削って作ったものとされています。わが国唯一のものといわれ、他では珍しい立像となっており、「意の如くなる」つまり思いがかなう観音様として篤い信仰を集めています。また、県指定の彫刻でもあり、12年に一度巳年のみ御開帳されます。
将軍藤で有名な大中臣神社にある、三間一戸、入母屋造、桟瓦葺きの和様唐様の楼門です。柱の一部には渦や花を彫られた虹梁が設けられ、隅柱には動物の透かし彫りも見られます。現存する楼門は天保年間に再建されたものですが、創建自体は古く、江戸時代前期と推定されています。市指定を受け、平成4年度に解体修理を行いました。