全日本の観光地へ
明治の文豪、徳冨蘆花。彼が夫人を伴って度々静養に訪れたのが伊香保温泉。鋭気を養い創作力の糧とした。文学館では、蘆花の貴重な遺品や遺稿が数多く展示されている。ここを訪れたら喫茶室は外せない。庭に面したガラス張りの室内から、餌付けしてある野鳥の姿を楽しみつつ珈琲を頂く時間はなんとも優雅だ。
日本全国から集められた民芸品や郷土玩具が所狭しと並べられる。中でも人気なのは「いかほろ染めハンカチ」に「ごてんまり」。かわいらしい「ごてんまり」は大きさも数多く揃っていて、子供だけでなく大人からお年寄りまで買っていくそう。1階に併設の茶房てまりの『チーズケーキセット』700円も人気。
四万グランドホテル前、橋の下にひっそりとある石造りの建物を探してみよう。ここが河原の湯。もともとは地元の人のみが入っていた温泉。婦人病や皮膚病によく効くらしいので是非訪れてみたい。綺麗な内装の内湯は浴槽がひとつ、3〜4名が精一杯の広さ。入浴無料が嬉しいが午後3時で閉まるので注意が必要。
川底の石が流されずに同じ場所で揺れ動き、その摩擦でくりぬかれた穴を甌穴という。何万年もの歳月をかけくりぬかれた穴は秋鹿橋から下流にかけ大小8つあり、巨大なものは幅3m、深さ3・2mにもなる。大きな岩にみごとに穴があいている姿は、自然の不思議な力を感じさせてくれる。一見の価値ある景観だ。
薬王園の中の工芸体験村にある陶芸教室。1800円コースで湯のみや、ぐい呑み、コーヒーセットなど身の回りでなじみの深いモノや、好きなものを作ることが出来て、約1時間で完成。軽い気持ちで始めたものの悪戦苦闘。ハマってしまってついつい時間が・・・、なんてことも。電動ロクロの使用は要予約。
店内の3つの生け簀にはウナギ、イワナ、ヤマメが入れられていて、注文を受けてからその場で調理。オススメは、キノコやミツバを包んで揚げた『川魚のつつみ揚げ』に、名物『びく盛り山女魚塩焼』(2人前〜)。店の外の生け簀にはドジョウも。岩清水を引いてきている生け簀なので臭みがなく、常に新鮮だ。
かつてカッパが生息していたという噂のある赤谷湖周辺。このカッパが村人に万病に効くとされる特効薬の作り方を教えたという言い伝えにちなんで作られたのがこの公園。整然とした園内に愛嬌ある4匹のカッパ地蔵がいるだけの公園でカッパは出ないけど、赤谷湖の眺望もよく、リラックスできる癒し空間だ。
猿ヶ京温泉郷に位置する温泉宿。清潔感ある温泉施設はジャクジーやドレッサールームまである。内風呂もいいけど、おすすめはやはり露天風呂。ドレッサールームがあるので、女性も気軽に日帰り入浴を楽しめる。食事はマイタケご飯に鯖の味噌煮、季節の漬け物など盛り沢山の『国境定食』980円がオススメ!
ここは五街道に次ぐ要路、三国街道の関所として設けられた所。380年前に三代将軍家光によって設けられた幕府直轄の役宅で、現存するのはここだけ。関所手形、藩札や旅行用心帳などの展示物の中には、かつて良寛が訪れたときの手形まである。入館は昔のままの土間から。建物そのものが歴史を伝えている。
三国峠のすぐそばの沢を源とする法師川の上流にある秘湯である。ここは一軒宿なので周囲に雑多なものがなく、ゆっくりくつろげる温泉宿だ。建物は木造で、本館は江戸時代の旅籠の面影が感じられる。法師温泉の効能は消化器系病、動脈硬化症など。また、三国峠への登山、ハイキングもここから楽しめる。