慈恩院
千葉県館山市上真倉1709
遠くの山に館山城を望むのどかな古刹。「里見八犬伝」で知られる里見氏の菩提寺で、9代義康の墓があります。日本画家である故・岩崎巴人先生と交友の深いお寺で、多数の作品が収められています。月に1度、坐禅体験をすることも出来ます(日程はHP参照)。本堂には勝海舟直筆の書が掲げられており、境内には中世の南房総特有・陽刻五輪塔がみられます。枝垂れ桜が満開になる春には、ライトアップされた夜桜と枯山水をお楽しみ頂けます。境内地から縄文時代の遺跡(上藤井遺跡)が発掘された事があり、本堂裏に縄文時代の住居が復元されているなど、みどころも沢山。バスツアーやウォーキングスポットとしても有名で、門前にはお城を取り巻くお堀(鹿島堀)が現在も水をたたえ、里見氏が権勢を振るった往時の姿を忍ぶことが出来ます。慈恩院から館山城へ向かう途中、城山の中腹には八犬士のモデルとなった八遺臣の墓があります(義康の時代には持仏堂と称される慈恩院の前身が建てられていました)。このお墓は現在も慈恩院で供養されています。