宇土城跡(城山)
熊本県宇土市古城町
佐々成政が秀吉に追われた後、天正17年(1589)に小西行長が宇土半島基部に築いた城。築城するとき土豪たちが資材や人夫の提供を拒んだので、行長は加藤清正と征伐にあたったあと、築城にとりかかった。関ヶ原合戦で敗れた行長はキリシタン大名らしく、切腹よりも処刑を望んだ。行長の重臣で、キリシタン武将の内藤如安は高山右近とともに呂宋に追放された。◎佐々成政(1537-1588)愛知県春日井郡生れ。武将。比良城主の子。信長に仕え転戦ののち富山城主となるも秀吉に降伏。以後は肥後に転じ、失政の理由をもって尼ケ崎で切腹。5