島木赤彦の歌碑
静岡県伊豆市土肥2657-6地先松原公園内
碑石・自然石、高さ2m・巾1.5m。碑文「土肥の海漕出てみれば白雲を天にかけたり富士の高嶺は」。建立は昭和36年11月。歌碑第三句は「白雲」となっているが、赤彦の遺歌集「柿蔭集」では「白雪」、「伊豆日記」の文中では白雲の天にかけたりとなっている。長野県生まれの歌人で14才より作家に志し、万葉調の写実主義を強調した歌風を完成させる。大正3年上京アララギの編集を担当した。大正14年1月28日より7日滞在する間に土肥の海や山を眺め、土肥の自然に惹かれて、三十首の歌を詠んだ。この時の連作は、没後歌集「柿蔭集」に収められ、赤彦晩年の代表作とされている。