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菩提寺山の中腹にあり,参道から広々とした境内一帯は深い緑に包まれている。秋には錦の里の呼び名にふさわしく,一面の紅葉が見事である。
県指定文化財にもなっている法華寺の庭園の中の池にあるカキツバタは,庭園の風情を高めるために栽培されている。そのため数はあまり多くないが,庭園の線とマッチして実に美しい。
葉に毒性を持つ樹木。鹿が食べないので奈良公園には多くの馬酔木が見られます。
天平神護元年,国家鎮護と平和祈願のために建立された西大寺は,火災に遭い,現存のものは再建されたもの。境内は空間が多く,その中でしみじみと心に安らぎを与えてくれるのがハギの花。なかでも「堀の虫万葉人となりて鳴く覚人」という句碑にしなだれかかるシラハギの花は情緒満点だ。
いかにも奈良の古寺という風情のこの寺は,「やまぶきの寺」「コスモス寺」などと呼ばれている。春に訪れると,その名の通り,野生のヤマブキのこぼれるような黄金色を楽しめる。
般若寺は奈良を代表する「花の寺」であるが,その中でも最大の見ものはコスモスである。2メートルを越すほどにのびたコスモスが土地の大半を占めて群がり咲く姿は壮観である。
この花が咲くともう寒さの心配もなくなって,春本番を感じさせるレンギョウ。不退寺の春はレンギョウに始まるといってよいほど黄の花があふれる。
開花時季は桜の種類により異なる。奈良の八重桜は一番遅く,4月20日前後から約1週間。
境内の八重桜は,現在市街に多数植えられているナラノヤエザクラの原木で,天然記念物になっている。蕾のときは濃紅色,開花すると淡紅色になり,30枚前後の花弁をつける。非公開