慈光寺開山塔
埼玉県比企郡ときがわ町大字西平386
総高5.1mの木造一重宝塔で、唐招提寺開山鑑真和上の高弟釈道忠の為の塔と言われています。現存塔は天文25年(1556)頃の再建塔で、事実修理に伴い実施された発掘調査では、約1200前の須恵器甕(県指定)、約900年前の常滑大甕や前身塔の飾り金具(県指定)が出土しており建て直しが行われたことが解っています。木造一重の宝塔は全国的に類例が少なく極めて貴重なものです。覆堂の中にあり塔の全容をうかがうことはできませんが、埼玉県立歴史と民俗の博物館に同寸に復元されたレプリカが展示されています。