全日本の観光地へ
レストハウスやパーキングエリアなどを備えた能登金剛センターから、巌門を通りしばらく行くと、突然、視界が開ける。そこが千畳敷岩である。その名の通り、畳のような平らな岩が重なり合い、広い平地を形成している。波が穏やかな日は、水たまりの中の小さな生き物を観察するなどの磯遊びも楽しめる。
金沢には個人収集家の寄贈によって開館した美術館が多いが、この中村記念美術館もそのひとつ。地元の酒蔵・中村酒造の先代社長が長年にわたって収集した茶道美術の名品をはじめ、古九谷、加賀蒔絵、加賀象嵌などの逸品が展示されている。この中には重要文化財や重要美術品なども多数、含まれている。
岡部家は、江戸時代には加賀藩十村役、二千石代官を務めた由緒ある家柄。古くは源義経の家来だったとも伝えられている。その住居が「岡部家住宅」。最も古い部分は1736年に完成した茅葺入母屋造りで、明治期に別棟の2階を増築し、現在の形になった。13代藩主斉泰の時代には本陣としても使われた。
志賀原子力発電所に隣接し、童話「不思議の国のアリス」のキャラクターを用いて、原子力の必要性や安全性について楽しく学べる参加体験型の施設となっている。また、周辺は芝生広場となっており、丸太を組んだアスレチックやサイクリングロードなどがあり、家族のレジャースポットとしても最適である。
能登半島最北端の岬にあり、明治16年(1883年)イギリス人技師によって設計された。海抜46mの断崖からは、日本海の大パノラマを満喫でき、ドーム型の優美な白亜の灯台と空、海のコントラストはまさに絶景と言える。また、天気が良ければ、北アルプスの山々が連なる立山連峰や佐渡島も眺められるという。
市内にある卯辰山中腹にあり、1989年に金沢市制100周年記念事業の一つとして、石川の伝統工芸の担い手を養成するために設立された。工房棟では陶芸、漆芸、染、金工、ガラスの5分野で創作活動に励む研修者の姿や各工房内の設備をガラス越しに見学でき、本館棟内には名工達の作品を多数展示している。
東に霊峰白山、西に日本海を遠望できるところに安宅関跡の石碑はある。源頼朝に追われた義経がこの関を通る際、関守の富樫の厳しい尋問にあう。この危機を乗り切るため弁慶が主君である義経を叩きつける姿に感動した富樫が通行を許可したとされる。今もその跡には義経、弁慶とともに富樫泰家の像が並ぶ。
奥能登の最高峰である高州山の裾野に沿って、海岸沿いへと、小さな水田が階段状に無数に広がる。その数は2000を超える。1枚あたりの平均面積は畳約3枚分と驚くほど小さい。狭くて機械が入れないため、農作業は人力だけで平地にある水田の3倍もの労力が必要。平成13年1月国指定文化財名勝に指定。
金沢の奥座敷、湯涌温泉街のさらに奥にあるのが玉泉湖だ。1周500mほどのこぢんまりとした人造湖で、浴衣のままで散策するのにちょうどいい。周囲には群生するショウブやミズバショウが清楚な花を見せてくれ、湖面に水鳥が泳ぐ姿はなんとも牧歌的。現実を忘れてのんびりした時間をすごせるスポット。
茶の湯とともに発展した石川の菓子文化をいまに伝える「石川県菓子文化会館」。2階のギャラリーでは、日本の和菓子の移り変わりを紹介しており、古くから伝わる和菓子作りの道具も展示されている。ほかにも、生活と菓子のかかわりを展示したコーナーや、季節の菓子を紹介する興味深いコーナーもある。