平安時代末期,江戸氏が居館を構えていたと見られ,そこに長禄元年(1457),扇谷上杉氏の執事太田道潅によって築城された。道潅を暗殺した主君上杉定正は養子の朝良を城代とした。大永4年(1524)上杉氏を駆逐した北条氏綱は道潅の孫太田資高らに守らせたが,小田原合戦の後,徳川氏の本拠となって修築された。以後,将軍十五代,幕府政治の中枢として栄えた。その間数度の大火に見舞われながらも,明治維新を迎えて皇居に定められ,名を東京城とあらためた。かつての巨城の面影を偲ぶものは,櫓・城門など数棟の建物と,内郭部の掘割・石垣など。
東京都千代田区
(1)東京駅から徒歩で
時代:江戸時代
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