墨堤通りに面した小さな梅若公園には大正2年に建立された榎本武揚の銅像があります。ここは元来、木母寺や梅若塚のあった緑濃い一角だったのですが、東京都の防災拠点建設の改造事業により移転しこの銅像のみが取り残された形となりました。榎本武揚は江戸幕府瓦解の時、軍艦8隻を率いて北海道に逃れ、独自の共和国建設を夢見て官軍に抵抗し敗れました。後に許されて明治政府の逓信・文部・外務大臣を歴任し子爵に列せられました。晩年は向島に隠棲し、墨堤で馬を走らせる姿が時々見かけられたということです。
東京都墨田区
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