古来隅田川は、場所や時代によって、大川、浅草川、墨水、澄江と呼称されました。近世になって、水難を避けるために利根川の水路つけかえが行われ、以後築堤がすすみます。享保2年(1717年)、八代将軍吉宗の命により堤に桜が植えられたことにより、墨堤の桜として江戸の名所となり、詩文に詠われ、浮世絵師が競って題材としました。明治20年建碑、榎本武揚の筆になる「墨堤植桜の碑」はその経緯が述べられています。
東京都墨田区
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