富浦のアイリス栽培は、昭和2年に南無谷の農家の方が導入したのが最初と言われています。アイリスは、秋にびわの木の間に植えられ、4月に出荷できたことから、特産びわの裏作としてもとても有利な作物とされ、南無谷、豊岡を中心に町全体で盛んに栽培されるようになりました。冬場の温暖な気候もアイリスに適していたのです。栽培が始まった頃は、10月に球根を植え付け、4月に出荷していました。しかし、促成栽培が行われるようになったため、今では秋から春にかけて、いつでも出荷できるようになりました。特に花のよく売れる12月から3月の間に出荷できるように、球根を植えつける時期を調整し、昭和40年以降、富浦は県内最大の産地となりました。現在は、ブルーマジック、ブルーダイヤモンドという品種のアイリスが栽培の中心です。青花のイメージが強いですが、海外で育成された茶や黄色などもあります。
千葉県南房総市富浦町
(1)富浦駅からバスで
時期:12〜3月
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