旧川島村の鎮守である。由緒には元和2年(1616)勧請とあって、もとは七島妙見と呼ばれていたとある。境内の灯籠等の奉納者には、伊勢松坂(三重県)江州(滋賀県)上州(群馬県)江戸小綱町茅場町等があって、絵馬は羽目板を埋め尽くしていた。この社には珍しい奉納物があって、羽子板に巻子を付けたもので天井に隙間なく貼り付けられていた。この繁栄は、この村に生れ江戸に住んだ鈴木勘左衛門、東暁と号した絵師の努力によるものと言われている。今は絵馬も羽子板も失われて、石造物だけがその時代を伝えている。
千葉県香取郡多古町川島308
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