もとは善福寺のものだったが、明治16年に鳳来寺に合併され廃寺となってからは、鳳来寺観音堂となった。口伝によれば、善福寺は土地の豪族土橋平蔵の居城鎮護のための寺であったと言われている。堂は正面3間、側面3間、周囲に切目縁を廻す茅葺の寄棟造り。柱は円柱で上部を細く丸めた「粽」という唐様形式をとり、軒は二軒、扇垂木、二手先詰組となっている。昭和41年の解体修理の際に現在の位置に移築され、善福寺には今も礎石が残されている。建築年代は西願寺同様室町時代後期と推定されている。
千葉県市原市吉沢237-1
(1)上総牛久駅からバスで(循環器センター鶴舞局前経由里見駅行き吉沢入口下車)
創建年代:室町時代
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