榛名山の北東中腹、標高約700mの高所にあり、古くから上州の名湯として知られる。温泉街が山間の急斜面に造られているため、51軒の旅館のどこからも眺望がよい。階段式の石段街にヒナ段状に立ち並ぶ旅館、たちこめる湯の香が独特の湯の町情緒をかもしだしている。開湯の歴史は古く、垂仁天皇の御世と伝わり、『万葉集』『古今集』などにも伊香保の名がみられる。明治以降は東京に近い避暑・保養地として文人・名士らが訪れはじめ、広く一般にも紹介された。旅館街には徳冨蘆花記念文学館・蘆花記念碑などが立てられている。
群馬県渋川市伊香保町伊香保
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