旧近衛邸(きゅうこのえてい)は、摂家筆頭であった近衛家の邸宅の一部を移築したものです。この建物は、江戸時代後期に島津斉彬の姫が近衛忠房に嫁いだことが縁で島津家によって建てられたもので、書院と茶室からなっています。六畳の茶室は、床框(とこがまち)がひときわ高く、点前座の奥に床の間を構えた「亭主床」(ていしゅどこ)という特異な構成で、瀟洒な花釘や花明窓(はなあかりまど)が用いられた公家の茶の湯にふさわしい品格を感じさせるものです。書院ではお抹茶のサービス(季節の和菓子が付いて一服400円)が行われています。縁側から庭園を眺めながらのんびり一服してみてはいかがでしょう。
愛知県西尾市錦城町231-1
(1)名鉄西尾駅から車で
その他:その他一服400円(季節の和菓子付き)
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