かつて在原業平が「伊勢物語」の中で、この宇津ノ谷越えを「駿河なる宇津の山べのうつつにも夢にも人にあはぬなりけり」と、ツタやカエデが生い繁る峠の寂しさを歌ったことから、「蔦の細道」という地名が生まれた。この地名は、鎌倉時代の『東関紀行』や『十六夜日記』にも登場する。ハイキングコースとして整備された現在の蔦の細道は、標高200mの頂上に在原業平の歌碑が建てられ多くのハイカーで賑わっている。
静岡県静岡市駿河区静岡駅〜宇津ノ谷入口〜東口の碑〜峠〜鼻取地像堂〜西口の碑〜坂下〜静岡駅
(1)静岡駅からバスで(宇津ノ谷入口〜峠〜坂下)
規模:1.022km
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