垂井町は、古くからの交通の要地で、中山道の宿駅が置かれましたが、中山道と東海道を結ぶ美濃路の分岐点でもありました。また、垂井宿は寛政年間(1800ころ)、旅篭45軒を数えましたが、今は亀丸屋(西村家)がただ1軒、200年の伝統を守り、営業を続けています。玄関に面して東側に枡形があり、2階南側には鉄砲窓が昔の姿で残っています。金岩家(現在の扇屋)は、代々問屋・庄屋などの要職を務めた旧家。油屋(現在の小林家)は文化年間に建築された商家で、明治初期からは小林家が旅館亀屋を営んでいます。また、本龍寺の前に高礼場がありました。現存する山門は、明治初め西町の金岩脇本陣門を移設したもので、境内には、芭蕉ゆかりの時雨庵があります。また、豊臣秀吉の軍師竹中半兵衛重治で有名な竹中氏の陣屋跡があり、木造白壁塗りの櫓門、石垣、濠などが現存しています。
岐阜県不破郡垂井町
(1)垂井駅から(垂井駅下車)
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