浄福寺の山門をくぐると、左手にしだれ桜がある。この桜には、梵鐘とは切り離しては語れない由来がある。享和3年(1803)春、浄福寺の梵鐘が、江戸新吉原の女妓楼、山城屋等によって寄進され、江戸よりはるばる飛騨の山中へ、運ばれることになった。このとき、遊女たちの希望によって、新吉原の夜の艶を添えていた桜の一樹が、梵鐘と共に小坂へ運ばれ、鐘楼の傍らに植えられたといわれている。別名「遊女桜」ともいわれ、地上近くまで枝を垂れ、毎年美しい花を咲かせている。飛騨美濃サクラ33選。
岐阜県下呂市小坂町小坂町
(1)飛騨小坂駅から徒歩で(飛騨小坂駅下車徒歩約5分)
創建年代:享和3年(1803)
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