北前船の寄港地として隆盛を極めた福浦港。船員相手の船宿や遊郭も多かった頃、いずれは旅立つ船頭に恋をした遊女がいた。いよいよ出港というその時に、船頭との別れを惜しむ遊女が自分の腰巻をお地蔵様に当てたところ、たちまち海は荒れ狂い、出港出来なかったという言い伝えがある。この遊女と船頭の悲恋を語る「腰巻地蔵」が港の西方約800m離れた福浦新灯台の脇に座っている。この地を訪れた詩人、野口雨情も「能登の福浦の腰巻地蔵は、今朝も出船をまたとめた。」の歌を残している。そしてこの歌碑が地蔵の側に寄り添って立っている。
石川県羽咋郡志賀町福浦港
(1)羽咋駅からバスで
バスで
備考:無料
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