中央区淡路町四丁目に鎮座し、船場・中之島・京町堀・靱など旧摂津国津村郷の産土神として信仰を集めた神社。「ごりょうさん」として親しまれてきたが、もともとこの地はアシの茂る円形の入り江で円江(つぶちえ)といい、産土神を祀る円(つぶら)神祠が建てられたのが始まりで、津村の地名は円江のなまったものだと伝えられている。文禄3年(1594)、秀吉が靭にあった源正霊社を合祀し、以降「御霊神社」という名称へ。商業金融の中心地にあって、かつては船場の商人や適塾、懐徳堂の塾生たちがお参りによく訪れていた。とくに毎月1と6の付く日の「一六夜店」はたいそうな賑わいだったとか。また、明治から大正15年(1926)まで、境内では現在の国立文楽劇場の前身である、人形浄瑠璃の御霊文楽座の興業が行われ、見世物小屋や夜店が建ち並び大変にぎやかだったそうだ。毎年7月16・17日の例祭は、神輿渡御が催行される。
大阪府大阪市中央区淡路町4-4-3
ご利益:厄除け、縁結びの神
敷地面積:3630平方m
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