地下鉄御堂筋線淀屋橋駅から徒歩5分。綿業会館、大阪ガスビルとともに、大阪三大名建築のひとつと言われる大阪倶楽部。会員制による社交クラブとして、大正元年(1912)、大阪の財界人らによって創立された。現在の建物は、旧建物の焼失後の1924年、ガスビルと同じく安井武雄氏により設計された、地上4階、地下1階の「南欧風の様式に東洋風の手法を加味した」もの。外観は、旧ローマ市街の建築によくみられる石のアーチが目を引く南欧スタイルを取り入れたかたちで仕上げられており、唐草の縁取りやトーテムポールなど細部の彫刻には東洋・中近東のモチーフを見て取れる。館内は、扉・梁・棚などすべてが木製で、深みのある色で統一されている。1997年に登録有形文化財に指定された。内部は非公開。
大阪府大阪市中央区今橋4-4-11
延床面積:3441.9平方m
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