梅田の「お初天神通り商店街」を南へ行き当たると、ビルの谷間に露天神社(つゆてんじんじゃ)がある。創建は、1300年以上遡るといわれ、少彦名(すくなひこな)命と菅原道真を祭神とする、梅田・曽根崎(古くは曽根洲と呼ばれた)の総鎮守。昌泰4年(910)、菅原道真が太宰府へ左遷配流される途中、当社に立ち寄って「露と散る涙に袖は朽ちにけり都のことを思い出ずれば」という歌を詠んだことにちなんで、「露天神社」と称するようになったと伝えられている。一方、通称の「お初天神」は、近松門左衛門が、元禄16年(1703)4月7日に、当社「天神の森」で起こった、堂島新地天満屋の遊女「お初」と内本町平野屋の手代「徳兵衛」の情死事件を題材に、「曽根崎心中」を劇化して大評判になり、大勢の参拝者が訪ねたことに由来する。現在も、恋の成就を願う多くの人々が訪れている。毎月第1・第3金曜日には、「お初天神蚤の市」が開かれ、特色ある古物商約30店が軒を並べる。
大阪府大阪市北区曽根崎2-5-4
ご利益:病気平癒厄除商売繁盛結縁学問国土経営
敷地面積:3300平方m
年間利用者数:300000人
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