堺市の歴史・美術・考古・民俗に関する資料を収集・保存・展示する博物館。1980年の市制90周年記念事業として、大仙公園内の一角に建てられた。大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)に代表される巨大古墳が数多くある堺市は、近世においても「会合衆」と呼ばれた有力商人たちによって運営される自治都市・貿易都市として繁栄した。文化の面でも千利休が茶の湯を大成させたところとして知られる。江戸時代には古来の伝統で培わされた技術を駆使し刃物の製造が始まり、現在もそうした製造技術が自転車製造などに引き継がれている。常設展示会では、こうした堺市の歴史を「古墳・仁徳稜」「自由都市堺」「堺の産業・文化」そして「祈り・祭り」と、4つのコーナーに分けて展示。特別や企画展などもある。また、数多くある美術品のなかには、観音菩薩立像や漆塗太鼓形酒筒など、国の重要文化財に指定されている3点も含まれている。
大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁、大仙公園内
(1)JR阪和線「百舌鳥駅」より徒歩6分
備考:個人:大人200円、高大生100円、小中生50円団体(20名以上):大人160円、高大生70円、小中生30円※堺市内在住・在学の小・中学生および65歳以上の方は無料*特別展は別料金
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