崇神天皇8年(西暦前90)12月29日、勅願により創建されたと伝えられる。摂津・河内・和泉の三国の境の「三国山」と呼ばれる地(現:三国ヶ丘)にあり、奈良時代には人馬往来の要衝だった。また平安時代には熊野への参詣者が必ず立ち寄り、旅の安全を祈ったという。どの国にも属さない、方位のない清地として、古くから境内の土や砂が悪い方位を祓う=方災除けの神として信仰を集め、いまも家の新築や転居の際の厄除け祈願に大勢の参拝者が訪れる。出かけなければならない方向が良くない時に、一度別方向に向かってから出かける方違い(かたたがい)の風習によって、お参りする人も多い。毎年5月31日のちまき祭は故事にならい、菰(こも)の葉で包んだちまきが氏子らに配られる。
大阪府堺市堺区北三国ケ丘町2丁2-1
(1)南海高野線「堺東駅」から徒歩で
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