江戸時代、「ここはどこじゃと船頭衆に問えばここは枚方鍵屋浦/鍵屋浦には碇がいらぬ三味や太鼓で船とめる」と淀川三十石船唄に歌われたように、京街道の宿場町・枚方には、淀川を上り下りする三十石船の寄港地として多くの旅籠があったという。そこで、江戸時代から平成10年まで営業していた老舗料理旅館を平成13年7月に解体修理。通り庭、起り屋根、摺り揚げ戸など当時の町家の特徴と典型的な船宿構造を生かした資料館としてオープンしたのが、枚方宿鍵屋資料館だ。館内は船待ちの客で賑わった当時を思い起こさせるような雰囲気。別棟1階には、東海道の宿駅と淀川舟運によって繁栄した枚方宿の歴史を実物大の「くらわんか舟」や音声、映像などを通して紹介している。
大阪府枚方市堤町10-27
(1)京阪電車「枚方公園」駅下車徒歩5分
備考:大人200円、小中生100円
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