堺市のやや北部に位置し、かつては100基以上あったといわれるが、現在は大仙公園を挟んで、仁徳陵古墳(墳丘長486m)と履中陵古墳(りちゅうりょうこふん:墳丘長360m)、東側にいたすけ古墳(墳丘長146m)、御廟山古墳(ごびょうやまこふん:墳丘長186m)、ニサンザイ古墳(墳丘長290m)、北側に反正陵古墳(はんぜいりょうこふん:墳丘長150m)ほか、合わせて48基が残っている古墳群。その多くが巨大な前方後円墳で、4世紀末ないし5世紀初頭〜6世紀後半頃に、大王墓として築造されたと思われる。なお、百舌鳥(もず)という名前は、『日本書紀』によると、かつて石津原(いしづのはら)と呼ばれていたこの地に仁徳天皇陵を造営する際、工事にかかった人たちの中に鹿が飛び込んで倒れ死に、その鹿の耳から、耳の中を食い裂いた百舌鳥が飛び出したため、地名を「百舌鳥」に改称したという。これらの古墳群の全体を眺望するには、堺市役所新館の展望ロビーがおすすめだ。
大阪府堺市北三国ヶ丘、百舌鳥赤畑町、上野芝町、石津町、大仙町他
(1)JR阪和線「百舌鳥駅」より徒歩5分
備考:見学自由
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