来迎寺は、大念仏宗中興法明上人の弟子・実尊誠阿上人西願によって、正平2年(1347)、浄土宗大念仏派の本山として守口市来迎町に建立された。本尊は、天筆如来(阿弥陀・観音・勢至の三尊のみ影)。同寺の独特の相続法により、300年余の中で住職が変わるたびに26回も所在地を移していたが、延宝6年(1678)に現在の佐太中町に定堂、浄土宗佐太派本山へ。来迎寺に伝わる「絹本著色八幡曼荼羅図」は、絹地に男山八幡宮の七社の神像を描いた鎌倉時代のもので、国指定重要文化財。境内裏手の「石造十三重塔」も鎌倉時代のもので、大阪府指定有形文化財。また、寛保3年(1743)に寺へ現れた女性の幽霊のものと伝えられる足跡がついた座具もあり、お寺の法要に合わせて公開されている。
大阪府守口市佐太中町7-11-17
(1)京阪バス「佐太天神前」から徒歩で
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