弘治3年(1557)、和泉・河内の代官として堺を支配した三好長慶(みよしながよし)が父・元長の菩提を弔うため、宿院の南方に創建した臨済宗大徳寺派の寺。大阪夏の陣で焼失、元和3年(1617)住職の沢庵和尚により、現在地の南旅篭町に再建され、現在に至っている。承応2年(1653)建立の仏殿、正保4年(1647)建立の山門(甘露門)、江戸時代初期建立の唐門は、国の重要文化財。本尊として釈迦牟尼仏を安置。茶道の大成者、千利休や武野紹鴎(たけのじょうおう)らがここで修行したといわれ、昭和35年(1960)7月に再建された利休好みのニ畳台目の茶室「実相庵」(じっそうあん)や、遺愛の手水鉢などが残っている。また、江戸時代初期に作庭されたと思われる、枯山水の庭園がたいへん美しい(国指定名勝)。
大阪府堺市堺区南旅篭町東3-1-2
(1)阪堺電軌阪堺線「御陵前駅」より徒歩5分
備考:大人400円、中学生高校生300円、小学生以上200円
-