大阪府下唯一の村である千早赤阪村は、金剛山麓の北西に広がる山里。山間の地形を生かした美しい棚田の風景でも知られる。同村は南北朝時代の武将・楠木正成の生誕地で、正成が産湯を使ったとされる井戸や、鎌倉幕府軍と戦った上赤阪城跡や下赤阪城跡、正成が再建したといわれる建水分神社(たけみくまりじんじゃ)など歴史を感じさせるポイントも数多く点在。千早赤阪村役場前から徒歩約10分のところに建つ郷土資料館1階には、楠木正成に由来する様々な資料が展示されている。また館内には村内で発掘された古代土器、戦前に村内で盛んに行なわれていた高野豆腐の製造に関する器具、山林の伐採に使われた道具、祭の地車(だんじり)の模型など村の歴史や暮らしぶりを伝える品々が所狭しと展示されていて興味深い。
大阪府南河内郡千早赤阪村大字水分266
(1)近鉄長野線「富田林駅」より金剛バスに乗り換え「千早赤阪村役場前」下車徒歩約10分
敷地面積:1139平方m
延床面積:448平方m
年間利用者数:8000人
収容人数:30人
備考:大人200円、小人100円(団体割引あり)
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