『青葉茂れる桜井の』で歌われる桜井駅跡は、国指定の史跡。南北朝時代の名将、楠木正成と息子・正行の決別の地として知られている。現在は木々あふれる公園として整備されていて、「桜井駅跡」や「楠公父子決別之所」などいくつかの石碑が立てられている。ここで言う“駅”とは、馬など旅に必要なものをそろえた施設(駅家=うまや)のこと。この地は古来、京都と大阪を結ぶ交通の要所だった。『太平記』によると、1336年、足利尊氏を討つために湊川に向かう楠木正成が、この「桜井駅」で11歳になる息子・正行に「我亡き後も、一族と共に朝廷(ここでは南朝のこと)のために戦うのが忠義」との訓戒を与え、河内に帰らせたと伝えられている。
大阪府三島郡島本町桜井
(1)阪急京都線「水無瀬駅」から徒歩で
敷地面積:3972平方m
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