藤井寺の地名の起源である古刹で、西国霊場の第5番札所。7世紀の頃、百済系王仁氏の子孫である葛井連(むらじ)の氏寺として建立されたと伝えられる。本尊の千手千眼観音菩薩坐像は、奈良時代の名仏師である稽文会・首勲父子の作といわれる国宝。毎月18日と8月9日の千日参りの時だけ開帳される(料金/300円時間/8:00〜16:30)。この日に参詣すれば、46000日分のご利益があるという。境内には、楠木正成ゆかりの「旗掛けの松(三鈷の松)」も。楠正成が戦勝祈願にこの寺を訪れた際、三人の息子たち(正行、正時、正儀)に、「この松葉のように三人力を合わせ、武士道に励め」と誓わせたことから、以来、この松葉を持つと力が付くという言い伝えがある。
大阪府藤井寺市藤井寺1-16-21
(1)近鉄南大阪線「藤井寺駅」よりすぐ
ご利益:安産・厄除け
年間利用者数:80000人
備考:拝観無料(毎月18日の御開扉帳の日は堂内拝観料300円要)
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