18世紀末の江戸時代、農民、漁民、商人、手工業者からなる町場が形成され、独自の町人文化を開花させていた泉佐野。当時、醤油業を営んでいた旧新川(にいがわ)家の住宅は、妻入り錣葺き(しころぶき)の、間口がゆったりと広く柱や木組みが野太い農家建築で、当時の泉南地域の建築様式を伝える貴重な建物として泉佐野市の文化財に指定されている。平成10年に修理工事が終了し、「ふるさと町屋館」としてオープン。館内には江戸・明治期の商いや生活の様子を伝える展示がされ、町屋の暮しぶりを間近に見ることができるほか、江戸後期の文人絵師「日根對山(ひのたいざん)」の襖絵も残されている。座敷や仏間を有料で借りることもでき、茶道や華道の会、陶芸展なども随時開かれている。
大阪府泉佐野市本町5-29
(1)南海線「泉佐野駅」より徒歩10分
備考:大人200円高校生100円中学生以下・65歳以上無料
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