江戸時代、「枚方宿」は、淀川を行きかう客船・三十石船の中継港となるなど、京都と大阪を結ぶ交通の要として栄えた。三十石船の乗客を相手に「餅くらわんか、酒くらわんか」と声をかけた商売舟は「くらわんか舟」と呼ばれ、枚方の名物になった。また、界隈には本陣、旅籠、茶店が軒を連ね、大変な賑わいで、その様子は浮世絵にもなったほど。その水運の歴史にちなんで、枚方市では、寝屋川市まで続く2.8kmの水路を利用し、「水面回廊」(みなもかいろう)と名づけ、水辺を楽しめる散策路として整備。三十石船のレプリカも見られる。
大阪府枚方市桜町8
(1)京阪本線「枚方公園駅」より徒歩15分
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