国の特別史跡に指定されている古代寺院跡。建物の基壇、礎石などが復元されている。百済寺は、百済が滅亡した時に日本に亡命した百済王(くだらのこにきし)氏の氏寺で、天平勝宝2年(750)頃、百済国王の子孫の敬福らが建立したと伝えられる。発掘調査によると、金堂を中心に東西二つの塔を持つ伽藍が配置されていたことがわかり、新羅にあった感恩寺に類似しているといわれる。2006年の調査で、寺跡の下層から大型建物跡が出土したことから、往時の百済王氏の繁栄ぶりもうかがえる。玉砂利を敷き詰めた公園内は松林の緑が美しく、「百済寺跡の松風」として、枚方八景のひとつにも。春は桜も美しい。百済寺跡の西隣には百済王神などを祀る百済王神社がある。
大阪府枚方市中宮西之町1-60
(1)京阪電車「枚方市駅」下車、「枚方市駅」南口から京阪バスに乗り換え「中宮」下車徒歩1分
備考:無料
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