天平年間(729〜749)、聖武天皇の勅願により行基が開基したと伝えられる。寺号は、葛城山から流れてくる近木川と、その支流の秬谷川が合流する地形(水間)に由来する。最盛期には七堂と僧坊百三十余を有する大伽藍を誇った。天正13年(1585)、豊臣秀吉の兵火で焼失し、現在の本堂は文化8年(1811)に再建されたもの。本尊は「厄除の観音さま」として信仰が厚い。開山以来行なわれている伝統行事「千本搗(つき)」は、長い棒を持った人々が臼を囲んで餅をつくという行事。行基が十六人の童子(観音の化身)に誘われて観音像を授けられ、聖武天皇、光明天皇の行幸の折、歌に合わせて棒で餅をつき、本尊に供えたことが始まりといわれている。
大阪府貝塚市水間638
(1)南海電鉄本線「貝塚駅」より水間鉄道に乗り換え終点「水間駅」下車徒歩7分
敷地面積:3000平方m
年間利用者数:500000人
備考:拝観無料
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