今宮戎や西宮戎と並んで、三大戎神社として知られる、泉州で最も古い戎社。脇浜・二色浜海岸一帯は、古来より豊かな漁場と白砂青松の景勝地として知られ、奈良・京都の都に近いことから、宮中で食事などを司る「内膳司」という役所によって御漁場が置かれていた。平安時代の『延喜式』によると、この地から毎月「子の日」と「巳の日」に塩漬けの鯛・鰺・干し魚や魚の内臓でつくった調味料など二十石六斗を毎年、都の役所へ納入するように決められていたという。戎社は網曳御厨の守護として創祀されたと伝えられ、御厨の領地内二ケ所に「事代主命」が戎神として祀られてきた。明治時代、水の神とされる高おかみ神社が合祀されたあとも、泉州地方の人々から「脇浜のえべっさん」と呼び親しまれている。十日戎では、福笹を買い求める人など、毎年4万人近い人が訪れる。当日、「柴灯大護摩供」も行われ、無病息災を願って多くの人が炭火の上を歩く「火渡り修行」をする。南海電車「貝塚駅」もしくは「二色浜」駅から徒歩20分。
大阪府貝塚市脇浜3-34-1
(1)南海電車「貝塚駅」または「二色浜」駅から徒歩20分
ご利益:家内安全商売繁盛雨乞い
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