堺市泉北ニュータウンの大蓮公園内にある、全国で唯一の須恵器(すえき)の資料館。「日本書紀」に「茅渟県陶邑(ちぬのあがたすえのむら)」との記載があるように、同資料館のある一帯は、古墳時代中頃から平安時代まで約500年間にわたって存在した日本最大の須恵器生産地。調査により400基あまりの窯跡や多数の住居跡などが見つかっている。野焼きされ、赤く柔らかかった縄文式土器や弥生式土器などと異なり、須恵器とは、窯の中で1,000〜1,200℃の高温で焼き締められた土器のこと。5世紀頃、朝鮮からの渡来人が初めて日本に伝えたといわれている。資料館の館内では、ニュータウン一帯での20年にわたる発掘調査でみつかった出土品などを中心に展示。太古のロマンを彷彿とさせる貴重な施設だ。
大阪府堺市南区若松台2-4大蓮公園内
(1)泉北高速鉄道「泉ヶ丘駅」より徒歩8分
延床面積:805平方m
収容人数:70人
備考:入館無料
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