近鉄河内長野線、富田林駅からバスで約20分。霊峰金剛山の総鎮守で、古来より付近18村の産土神であり、楠木氏の氏神でもある建水分神社(たけみくまりじんじゃ)。「水分神社」(すいぶんじんじゃ)とも呼ばれ、もともとは、崇神天皇5年(西暦前92)、金剛葛城の山麓に水神として奉祀されたのが始まりとされ、建武元年(1334)、後醍醐天皇の命により、楠木正成が社殿を現在地に移し、本殿、拝殿、鐘楼等を再営したと伝えられる。中世時代には、信長の河内国攻略によって境内が焼失、一時衰退したが、秀吉の寄進を受け復興し、現在に至っている。本殿は、桧皮葺きの三殿が渡り廊下で連結する、全国唯一の様式で国の重要文化財(一般参拝は拝殿まで)。摂社の「南木神社」(なぎじんじゃ)は、正成を奉祭する日本最古の神社で、現在の社殿は、昭和15年(1940)に建て替えられたもの。「南木」とは「楠」を2つに分けたとも、後醍醐天皇の御夢によるものともいわれる。
大阪府南河内郡千早赤阪村水分357
(1)近鉄長野線「富田林駅」より金剛バスに乗り換え「水分神社口」下車すぐ
敷地面積:17600平方m
年間利用者数:50000人
-
-