南海電車の忠岡駅を降りて北へ徒歩約5分。泉北郡忠岡町にある浄土真宗本願寺派の寺。元弘2年(1332)、楠木正成が後醍醐天皇の命を受けて千早赤阪にて挙兵した時、ここ忠岡で庄屋をしていた兼孝は正成を助けて千早城に籠城したと伝えられる。神戸・湊川で正成が戦死した後、兼孝は正成の菩提を弔うために天台宗の仏門に入り、この寺を建立。その後、明応7年(1498)に蓮如上人が立ち寄り、浄土真宗に改宗された。境内は「大阪みどりの百選」のひとつで、大阪府天然記念物に指定されているビャクシンの大木5本がそびえている。最も高い木は、1198年に木曽義仲の家臣の今井兼慈が伊吹山より持ち帰って移植したと伝えられるもので、年輪に長い歴史を伝えている。
大阪府泉北郡忠岡町忠岡南1丁目14-3
(1)南海本線「忠岡駅」下車徒歩5分
敷地面積:660平方m
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