四方を山々に囲まれ、清流が田畑を潤す能勢町。約200年前、大坂で浄瑠璃の修行を重ねた杉村量輔が能勢で浄瑠璃の稽古を始めたことをきっかけに、文化年間(1804〜17)、初代太夫(家元)が誕生。たびたび浄瑠璃会が開かれるようになり、いつしか農業のかたわら、土地固有の芸事として浄瑠璃の歴史が育まれてきたという。人形なし・語りと太棹三味線で進行する独特の能勢浄瑠璃は昭和49年に大阪府無形民俗文化財、平成11年には国の無形民俗文化財に選択。平成5年、淨るりシアター設立をきっかけに、新たに人形と囃子を加えた「能勢人形浄瑠璃鹿角座」も誕生した。同シアターでは人形浄瑠璃公演が随時行なわれる他、さまざまな町の催しも開催されている。
大阪府豊能郡能勢町宿野30
(1)能勢電車山下駅より阪急バス「能勢町役場前」下車すぐ
備考:公演により異なる
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